健康増進効果も期待
日本に紅茶が本格的に輸入されはじめてから約100年。日本人1人当たりの年間消費量は約100グラム強で、イギリス人の約25分の1程度といわるが、最近は、血圧上昇を抑えるといわれるタンニンや虫歯を予防するフッ素など、紅茶に含まれる成分に健康増進効果も期待できるとして、女性を中心に見直されている。また、紅茶のおいしい飲み方や、さまざまな紅茶の種類を学ぶ「紅茶教室」も、紅茶好きの人が会話を楽しめる場として、人気が高まっている。
神戸市中央区の紅茶専門店「ラクシュミー」では、紅茶教室を月10〜20回開いており、1回あたり4〜10人程度が参加している。初心者コースのほか、オリジナルブレンドなどを学べる「ベーシックコース」などがある。
オーナーの戸田容幸さんは「参加者は女性中心だが、紅茶に興味を持つ男性も増えている。また、自分も自宅で紅茶教室を開きたい、お店を持ちたいという人が増え、プロフェッショナルコースなどを受講する人も少なくない」という。
初心者が参加するコースでは、(1)品質の良い紅茶を使う(2)ティーポットを温めておく(3)茶葉の分量をはかる(4)新鮮な沸かしたての湯を使う−といった紅茶のゴールデンルールを紹介。茶葉は1人分で2・5グラムから3グラムをきちんとはかり、沸騰した新鮮な湯を高い位置から勢いよく注ぎ、茶葉をポットの中で上下に動かす「ジャンピング」をさせることがおいしさの秘訣(ひけつ)だ。
教室では、健康に良いということも知られるようになったことから、積極的に質問する人も多い。ティーパーティーも開くため、知り合いの輪が広がることも人気になっているようだ。
参加した20〜30代の女性は、「紅茶は毎日3杯飲むが、おいしい紅茶がなかなかいれられなくて参加した」、「ドイツに住んでいて一時帰国しているが、現地では紅茶を飲む人が多く、勉強してみたくなった」などと話していた。
戸田さんは父親が商社マンだったことから、子どものころから各国の紅茶に親しんでいた。英国に短期留学して紅茶を学び、約10年前から神戸の自宅で教室を開いた。その後、参加者が増えたため、神戸・三宮に教室を持ち、平成17年には現在の紅茶専門店を開いたという。
伝統紅茶文化協会(東京)の室井正博理事長は、「日本はもともとお茶の文化で、紅茶も日本人に合う」と紅茶人気を分析する。一方、首都圏などでは紅茶教室が乱立していることも指摘し、「生徒を取り合うあまり、本来紅茶に合わないような香りの強い食品を紅茶に入れたりして、オリジナルを強調する教室も目立つ。まずは正しく紅茶をいれて味わうという楽しみを学んでほしい」と話している。(中川淳)
(2007/02/08 15:51『Sankeiweb』より)
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